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New Relicが財務データを一元化し、レポートを自動化

New Relicが財務データを一元化し、レポートを自動化

シアラ・ラファーティ

New RelicではFivetranを採用し、財務レポートを自動化しました。また、財務データと製品データを結合させ、更新や成長の機会を特定します。

グラフィカル ユーザー インターフェイス

自動的に生成された説明

重要ポイント

  • Anaplan(同社が応急的に作成したデータウェアハウス)にデータを手作業で統合していた従来のプロセスを、FivetranとSnowflakeに置き換えます

  • 一元化された財務データと製品データを組み合わせ、更新と成長の機会の可視性を高めます

  • Fivetranの採用により、最も使用頻度の高いスキーマの作成と保守に3~5人のデータエンジニアを追加する必要がなくなり、推定約50万ドルのコスト削減を実現します

  • 新価格モデルの恩恵を受けるアカウントをより効率的に特定し、これまで見過ごされていた収益やコンバージョンを促進させます

データスタック

財務プロセスと製品主導の成長指標の改善

New Relicは、大規模な可観測性を実現します。クラウドベースのソリューションにより、デベロッパ、エンジニア、業務、経営管理者は、複雑なソフトウェア環境で何が起こっているかを明確に把握できるようになります。17,000を超えるグローバル顧客に対するミッションクリティカルな解決策として、New Relicが社内用ソフトウェアの候補に求めるのは信頼性です。

同社では、これまでデータ統合のために別のソリューションを使用していましたが、Salesforceのパイプラインに重大な問題が発生し、サポートが大きく不足する事態になりました。現在New Relicの製品分析担当ディレクターを務めるエリック・ジョーンズをはじめ、複数のステークホルダーが以前の勤務先でFivetranを使用していた経験があり、Fivetranは市場で最も信頼性の高いELTソリューションであることも認識していました。

New Relicにおけるジョーンズの職務の1つは、コンバージョン率、収益、旧来の価格モデルから新しい価格モデルへの移行を含め、同社製品を中心とした成長イニシアチブに関するインサイトの提供ですが、これには製品データと財務データを結合させる必要があります。しかし既存の財務プロセスでは、製品分析のための正確なリアルタイムデータの流入が妨げられていました。

財務分析の近代化:Excelからダイナミックダッシュボードへ

New RelicでFP&Aマネージャーを務めるエド・フーが、手動プロセスの問題を最初に認識し、その課題について分析チームに相談しました。

私たち [財務チーム] はExcelの達人で、手作業で様々なプロセスを実行できます。Zuoraなどのソースから生データファイルをダウンロードし、それを変換してからAnaplanにアップロードして、予測を立てます。しかし、Anaplanはこのようなデータをすべて収容できるようには設計されていないため、スペースやシステムで制約を受けるという問題に直面しました。一元化されたデータウェアハウスを活用してデータと変換データを保存し、Excelのプロセスを置き換え、Anaplanの空き容量を確保しなければならないことは把握していました。

つまり、ZuoraやSalesforceから手作業でデータを抽出し、それを変換してAnaplanに手作業でアップロードし、そこからさらに変換していたのです。出力されていたのは、ARR報告用の情報、純新規ロゴ、喪失ロゴで、こうした毎月のスナップショットは、2012年まで月次ARR報告の基礎となっていました。Anaplanはデータウェアハウスとして機能していましたが、ジョーンズはそこに問題があることを理解していました。

直面した問題は拡張性でした。Anaplanの処理能力では足りなくなってきていたのです。変換を行うためにデータベースではない手動アプリケーションに依存する月末決算プロセスから脱却したいと考えていました。Anaplanはウェアハウスとしてではなく、予算編成や予測のために使う必要がありました。

フーはFivetranについては知りませんでしたが、ウェアハウスでダイナミックレポートができる点に魅力を感じたと言います。シニアデータアナリストのペイジ・ベリーと協力してこのプロジェクトを進め、その結果、それまでにはなかった真の収益数値のシングルソースを使った財務レポートの統合と自動化が実現しました。これは、同社ビジネスにとって初めてのことでした。ベリーがFivetranを使ってこれを実現するのは驚くほど簡単でした。

このプロジェクトの中核は、データを補助的なシステムから一元化されたロケーションに移動し、単一の信頼できる情報源とすることでした。Fivetranがなければ、非常に長く苦しい作業になっていたことでしょう。データの抽出と読み込みは、プロジェクトの中でも最も時間のかかる作業となることが多々あるからです。今回は、あまりにもあっけなく終わってしまい、怖いくらいでした。

このプロジェクトで重要となる要素は、すべてのダッシュボードとレポートが会計法に従っていることを保証することでした。Fivetranを使用することで、非常に具体的なデータ更新のスケジュール設定が可能になりましたが、これはエドが語るように不可欠なことでした。

会計関連法の縛りがありますので、各レポートについて特定のタイムスタンプを確実に取得する必要がありました。これが達成された結果、今ではTableauのエンドユーザー向けレポートでは、ピボットテーブルや計算式などの複雑な操作をしなくても、より柔軟にダッシュボードを作成できるようになりました。

手作業のレポート作成をなくすことで、分析チームは、月次、四半期、期末の決算時に財務チームの作業時間が短縮されることを期待しています。ベリーにとっては、自動化は当然の流れでした。

レポートを手作業で作成する場合、数字が正確かどうかを確認するのにさらに時間がかかります。そのプロセスに1週間かかる場合、その1週間はデータが何を意味するのか100%確実にはわからなくなるでしょう。これが自動化されると、月末に数字が1時間以内で確実に把握できるようになります。より多くのデータをより早く入手できれば、より迅速に対応できるようになります。

財務データを自動化し、製品分析を測定

財務レポートの自動化は、財務チーム以外にも影響をもたらします。リアルタイムの正確な財務情報は、製品主導の成長をはじめ、ビジネス全体のその他の意思決定に役立ちます。

製品主導の成長(PLG)イニシアチブの一環として、New Relicでは、製品を試用している見込み客(PQL)に対して初めての自動マーケティングキャンペーンを実施しました。アナリストは、新しい価格モデルの恩恵を受けそうな顧客を特定するために、顧客ベースで毎月製品から取り込まれるデータと、Zuoraの関連料金プランおよび課金情報データを結合させました。その後、対象となったお客様には、コンバージョンのメリットを伝える育成キャンペーンを実施しました。初回キャンペーンの開封率とクリック率は、平均より5ベーシスポイントほど向上しました。このデータによって、以前であれば製品データと課金情報が結合されていなかったために見過ごされていた可能性のあるコンバージョンを促進できるようになりました。

データで実現されたカスタマーサクセスと成長

新しくなった移行ダッシュボードには、Zuoraの課金データが含まれており、顧客が使用している価格モデル(従来のサブスクリプションモデル、新しい従量制または年間サブスクリプションモデル)、更新前後のARRが表示されます。新価格モデルに変更した顧客について、正確にレポートできるようになりました。ジョーンズは、このような可視性の確保は、ビジネスにとって画期的なことだと伝えています:

データ主導のアプローチにより、他の方法では更新のご案内や成長の機会から漏れてしまっていた可能性のあるお客様を特定できるようになりました。カスタマーサクセスチームからCEO、さらには新しいチーフカスタマーオフィサーに至るまで、あらゆるレベルのビジネスとその意思決定について、ここまでの精度と可視性が実現されたのは初めてのことです。

時間とリソースを節約しながら目標を達成

現代的なデータスタックにより、New Relicはより効率良く規模を拡大し、リソースをより有効に活用できるようになりました。例えば、データエンジニアリングチームからアナリティクスエンジニアリングチームが独立し、全社で使用する非正規化ビューの作成を任されることになりました。ミッションクリティカルなビジネス課題にエンジニアリングリソースを割くことは、New Relicにとって重要な目標である、とジョーンズは言います。

最も使用頻度の高いコネクタのAPIコールを独自に作成する場合、最も使用頻度の高いスキーマの作成と保守に3~5人のデータエンジニアが必要になります。つまり、ETL/ELTのコードを書くことだけを目的とするチームに、約50万ドルの直接コストが発生します。データエンジニアチームが、クエリの最適化、データサイエンスパイプラインの開発、その他の価値を生み出す課題に取り組める時に、退屈なETL業務を押し付けてしまうと、間接的なコストが発生することになります。

詳しくは、ファイナンシャル分析に関するリソースセンターをご覧ください。御社の財務レポートや製品レポートでFivetranの効果を体験したい場合、今すぐ無料トライアルをお試しください

Fivetranについて: Fivetranのテクノロジーは、データアナリストの現実的なニーズによって形作られ、アプリケーション、データベース、イベント、ファイルを高性能なクラウドウェアハウスに複製する最もスマートで迅速な方法です。Fivetranのコネクタは、数分でデプロイが可能でメンテナンスは不要です。ソースの変更にも自動的に対応しますので、データチームはエンジニアリングについて心配することなく、インサイトの考察に集中できます。

New Relicについて: 世界最高峰のエンジニアリングチームが、ソフトウェアの可視化、分析、トラブルシューティングにNew Relicを利用しています。New Relic Oneは、組織がより完璧なソフトウェアを作成するために構築された、最も強力なクラウドベースの観測可能なプラットフォームです。デベロッパがアップタイムとパフォーマンスの改善、スケールと効率性の向上、市場投入までの時間の短縮に関してNew Relicを信頼する理由については、newrelic.comをご確認ください。

Snowflakeについて: Snowflakeはデータクラウドを提供します。このグローバルネットワークでは、何千もの組織が、ほぼ無制限のスケール、並行性、パフォーマンスでデータを移動しています。データクラウドでは、企業はサイロ化したデータを統合し、管理されたデータを簡単に発見して安全に共有し、多様な分析ワークロードを実行できます。データクラウドにはhttps://www.snowflake.com/からお申し込みください。

Tableauについて: Tableauは、人々がデータを理解するお手伝いをします。Tableauのプラットフォームは、企業が必要とする幅と深みを機能に持たせ、比類のない順応性と選択肢でお客様の環境に適応させると同時に、最も厳しいガバナンスとセキュリティの要件にも対応します。Tableauは高機能で直感的に使用できるため、多くのユーザーが愛用しています。Tableauは、最も情熱的なユーザーコミュニティ、86,000を超える顧客アカウント、顧客志向のイノベーションへのコミットメントで業界をリードしています。